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瀬島龍三の遅すぎる死 

大本営参謀であった瀬島龍三が死んだ。
百万単位の人間を殺す(自国民含む)ようなことを平気でやってのけた亡国の帝国陸軍。
その参謀であった。
つまり、その重大な責任者の一人である。
しかも戦後、シャアシャアと伊藤忠商事の会長とかやっていた人間である。
私なら恥ずかしくて、日本に帰って来れなかっただろう。
(しかし、よく帰ってこれたもんだ。)

こんな人間がなぜ担がれてきたのか、
戦後日本の病巣がそこにある。
人間の命なんてどうでもいいから、
己の妄想の帝国を拡大しようという帝国陸軍の倒錯が、
戦後反省無く商売に転生した。

だから、最も軽蔑されるべき瀬島龍三はじめ、
元帝国陸軍参謀なんかがちやほやされたのである。
ちやほやしてきた馬鹿がまだ多少は存命だろう。
彼らは死んで無になった子どものことなんて気にしていないだろう。
反省しないのだったら、みんな死んでいなくなってもらうしかない。
そうして初めてなにがこの100年、あるいは150年で起こってきたのかわかるだろう。

陸軍でノモンハン事変はじめ、満州でむちゃくちゃやりまくった陸軍の辻政信が、
戦犯として処刑されるのを恐れて海外を逃げまくり、
ほとぼりさめてから帰国したところで、
馬鹿な我が国の国民はこんな奴を国会議員に当選させた。
そういう馬鹿がようやく寿命でいなくなるのだ。

辻が東南アジアで行方不明になったのは、
中国共産党か何かの工作員に殺されたのではなく、
物盗りにでもおそわれて惨めに死んだと思いたい。

それはともかく、
基地外陸軍をチヤホヤ、
そんな奴らの頭の中は戦中と戦後が陸続きなのである。
肝心な文化的伝統は断絶、いいものは全部断絶。

そうして陸続きになっていた戦後がようやく終わる。
しぶとく狡猾に生き残った日本史の恥が、
ようやく死に絶える。
瀬島はマスコミから逃げ回っていたそうだが、
こんなのを担いできた伊藤忠とか、財界とかって、
本当に腐っている。
誰でも知っているか、そんなこと。
by lebendig | 2007-09-04 11:24
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