プログレッシヴ・ロック讃

向上心の無い奴は死ね!
おっと、死ね、とか書いておくと、子供が閲覧できなくなる。

進歩、進化、発展。
歴史がそんな事していると思うのは、時代遅れ。あれ?
時代に進んでいるも遅れているも無い。
土人も文明人もない。Atokでは「どじん」が返還できない。
言葉狩りか。
土人とはそもそも原住民。地元住民のこと。
文明とか文明人のほうが差別用語。
そんな明るいか?むしろ蒙い(くらい)。
原初の根元的な人間存在のあかるさが失われている。

しかし、個々の人間には進歩も発展もある。
今の自分を克服する。そこに人間存在の価値がある。
それこそが人間。
状況によって己のあり方が確定されてしまうのは、動物。
人間は、人間こそは、状況を変える。
いや、最も本質的な条件、すなわち、己のあり方をこそ変える。
それでこそ、蟻の巣に草をつっこんで食べているチンパンジーとは違うといえるのだ。

やれやれ、ようやくプログレッシヴ・ロックの話。
プログレッシヴなロックであるから、やる気のある奴のロックはすべてプログレッシヴではないか?
いや、確かにそうだが、実際には非常に狭い範囲の音楽を指している。
では、なんか非常に特殊な音楽の一形態か、というと、全然違う。
もちろん、人によってはキングクリムゾンみたいなのがプログレだ、とか、いやいやジェネシスの初期の、つまり、ピーター・ゲイブリエル在籍時のだ、とかまぁ、一人一人に一つのプログレッシヴ・ロックなわけだ。
しかし、それってブリティッシュでしかも70年代という、狭い狭い縛りではないか。
実際にプログレと言われるのは60年代から現在まで、しかも、ブリティッシュは当然、フレンチ、イタリアン、ジャーマン、全部あります。ポーランド、ギリシア、スペイン、オランダ、日本、アメリカも当然、もういい。とにかく欧米全部。
洋楽というと通常アメリカ。イギリスもちょっと。という状況を考えると、何でもありなのである。

ちょっとまてよ…
プログレのすべてを書こうとしている…(絶対無理だが)
ものすごいことになるので、私のプログレだけにしておこう。

とにかく、実験、トライ、チャレンジ。これがプログレ。
自己模倣に陥っているグループもあるが、基本は理想を目指して努力するのがプログレだ。
もちろん、この理想がいろいろあっていろいろになっている。
理想へ向かって、様々な音楽ジャンルから、作曲理論、音色、ビート、何でも集めて構成し直したり、全く新しいものを作ろうとしたり、あるいは、すべての音楽のいいとこ取りで完璧なものを目指す。さらに、全体の構成、文学的な詞、コンセプト。
そう、コンセプト。これがプログレの合い言葉。
トータリティー。トータリテート。これだ。

まぁ、向上心ある者、完璧な理想の音楽を求める者、そういう人はこの音楽を愛することが出来る。

それにしてもだ。プログレ好きは、ギャンブラーでないとつとまらない。
膨大なリストの中から、聴きもせずに買わなければならない。
なにしろ、誰も持っていないマイナーなアルバムばかり。
そりゃ、ピンクフロイドの狂気なんかどこかでチェックできるかもしれないが、ムゼオ・ローゼンバッハのツァラツストラ組曲は不可能。
買ってきて、聞いてみて、こういうやつだったのか…と、
はずれの時はむなしい。腹が立つ。
もちろん、あたりの時は感動!
しかも、プログレのあたりはマライヤ・キャリーのニューアルバムのあたりと桁が違う。
こんな世界があるのかー(涙)!と。
そんなことがあると、もうやめられない。

そんな私はイタリアンが好き。だが、最近、裏切られている。
最近のお気に入りはジョン・ウェットン。
こいつの「Rock of Faith」。名曲しか入っていない。
この人、誰でも知ってるASIAの元ボーカル。
その前はUK。(UKもいいねー。)
コマーシャルなプログレなんて言って、軽蔑する人もいるが、この「Rock…」は最高。
何十回聞いても感動。
聞いてるうちに気持ち悪くなってくるちゃらちゃらしている曲とは違う。

もちろん、ジョン・ウェットンの声あっての感動。
この声で歌を歌えたら、最高だろう、そりゃ。
この声に生まれ変わりたい。
それであの曲。
まぁ、聞く人少ないジャンルだからねー。
しかし、知らない人は不幸だ。
こういう満塁ホームランがあるのがプログレの醍醐味。
逆に、最低もある。いや、それ以前。まっっっったく理解不可能なものもある。
それはそれで異文化体験みたいなもの。
たとえばドイツの CAN。ボーカルのダモ鈴木ってのが、完全に行ってる。
ダモのことを日本人は誇りにすべきか恥じ入るべきか、わからん。

ま、だれか聞いてみて。
お茶の水のDISK UNION(駅横)に売り場あります。
あと、新宿の同店、プログレ専門館など。

買うひとがいないと、店が無くなってしまうし。
しかし、十年二十年のうちには必ずブームが来るはず。
こんなに奥が深いジャンルはない。
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by lebendig | 2005-04-19 22:56
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