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日本の封建制が完全に終焉する!?

米国初の金融危機が日本を襲い、派遣労働者など社会的弱者が一気に追い込まれた。
それは昨年末から春にかけてである。
ところが、最近は経済に復調の兆し、などとマスコミはアホなことを言い始めた。
結局、一部の弱者以外にはそれほどの影響がなかったからだ。
給与は維持されたからだ。
不必要な贅沢などは忌避されているが、ゴールデンウィークも普通だった。

しかし、日本では賞与で調整が為される。
だから、夏のボーナスが問題なのである。
バブル期に現在の何倍もの価格で家を購入しローンを組んだ人々が危機である。
そして、米国のリアルエステートブームに影響されたミニ不動産ブームにのっかった人々が危機である。
家賃を払い続けるよりも、同額を払って物件を手に入れた方がいい、とか言われて、真に受けた人々である。

ボーナス併用払いで、そのボーナス付きの払いが大きい。
ボーナスが削られたら、もはやどうしようもないほど、厳しい返済計画の人は多い。
家を買ったら、後は別に大きな買い物はないし、光熱費や食費、教育費と交通費プラスアルファが毎月確保されれば、いいんだから、買っちゃえ、と。
いざとなったら家を売ればいい。
しかし、不動産価格が下落し始めたら、売ってもどうしようもない。

そして、現在不動産下落中でデベロッパーや建築業界で大型倒産続出。
アウトレット物件市場まで登場し、もう完全に土地建物がだぶつき始めた。
そして、ついに個人のローンが破綻し始める。
日本にはサブプライムはないから、完全な取りっぱぐれはないだろう。
金融機関は土地建物をたくさんいただくことになる。
それを売ろうとする。
売れないので値引きする。
市場が下落し、返済不能で担保を取られて、なお借金を残す人が増加する。

何とか返済している人々も、下落しきった土地建物に大金を払い続けることになる。
虚しい、奴隷的状況である。


結局、不動産を借金で購入するという事なんて、愚かなことなのだ。
土地がそのままに財産であった時代は、江戸時代までの封建制の時代、そして、地主が小作に工作させていた農地改革までの時代、そして都市部に人口が集まって、住宅や商業地が必要となった高度経済成長期、これだけである。
前二者は、農業国であった時代であり、後者は、日本が成長期にあった極めて短い期間である。
特に、日本が農業国から工業国へ社会構造を変化させ、都市部に産業、商業、住宅の三地域を合理的に計画し、その仕方で拡大させていったその時期だけ、ということが出来る。
成長しなくなったら、途端にニュータウンは廃れ、郊外の住宅は放棄された。
商業地に居住できれば、それは当然便利である。
更に言えば職場に近い方がいい。
機能分離は誰も求めていなかったのである。(売る人以外。)

話がそれた。

今日の住宅は五〇年もたない。
税金払っていれば、相当稼ぎ出す土地でもない限り、何十年もする内に土地の価値を越えてしまう。
つまり、購入して、自分が死ぬ頃にはチャラになっているのだ。
相続の時、それははっきりする。
自分が生きているときだけの、幻想の財産である。

その幻想は、鎌倉以来の封建制が作りだした、古い夢だ。

しかし、ここで完全にその幻想が目の前で打ち砕かれるなら、
今後、もう、戸建て住宅、マンションなどの異常な価格は戻ってこない。
なんで何十年かすむだけに、安普請住宅に何千万も払わなければならないのか?
そして、信用経済のリスクを我が身に一身に背負わなければならないのか?

封建制の残滓も完全に霧消だろう。
底なしの地価の下落が始まるかもしれない。
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by lebendig | 2009-06-16 00:13