豚インフルエンザーーーパンデミック!

エピデミックは伝染病だが、
パンデミックは爆発的に流行する伝染病のことだ。
すごい勢いで世界全体に広がっている。
だが、よく考えると、普通のインフルエンザであっても毎年相当の人が亡くなっているのである。
だから、いまのところパニック的に反応する理由は少ししかない。
新種である、という事ぐらいである。
また致死率についても、メキシコのデータを信じると10%で相当な数だが、
他の国では入院しても、だいたい快方へむかっているようだ。

思い起こせば、パニック的な反応があった病気がいくつかあったが、
いずれも、実際にはそれほど大事にはならなかった。
エイズについては、当初同性愛者へ広まって、死亡率についても相当高く考えられていたが、
現在、治療法や薬などの力もあるが、悪い性病の一種くらいの状態になっている。
もっとも、エイズの流行で性に関わる産業の形態や社会のあり方、成人男性の行動など、
大きく変わったということもあった。
エボラ出血熱については、封じ込めなど成功しているのか、今のところまだ風土病といっていいのではないか。
もちろん、いずれも罹患した方には大変なことではあるが、現代のペストというような状況ではない。

来る来るといわれてまだ来ていない鳥インフルエンザがまだこないうちに、
虚を突かれた感じのする今回の豚インフルエンザであるが、これがどれほどのウィルスであるのか、
連休明けにもおおよその状況がわかってくるだろう。

連休明けにわかってくるのは、企業の決算の悪さも、であり、
二つが重なってとんでもない方向へ行くのか、
それとも、実はそんなでもないのか、注目すべき所だ。

東西冷戦の終了やバブル崩壊など大きな変化がこれまでもあった。
個人の人生にとてつもない影響を与えたケースも多かっただろう。
だが、現代社会の構造や本質は代わらず、人間も大きく変わらなかった。
我々は、どんなことが起こっても、それらが変わることはないだろうと高をくくり始めている。
だからこそ、今危ない。
経済も、伝染病も、我々の予想を裏切るのではないかと思われる。
なぜなら、我々が、すでにその影響について予想しているからだ。
予想するならば、ほとんどの場合裏切られる。
予言者でもない限り、ほとんど外れるのは当然だ。


とてつもない災害や、現代文明の転換、
そして我々人間の運命を、
我々の理性を超えたものが支配していると考えること。
それが、有限な人間にとって正当といえる考え方だ。
傲慢にも高をくくるならば、かならず報いがある。

たいしたことがないような、
いや、やっぱり、大変なことになるような。
おそらく、われわれの精神の根底にはおおきな形のない不安があって、
それが今日の我々の不安定な心理状態を生み出しているのだろう。
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by lebendig | 2009-04-28 14:00
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